2016年7月開催

2016/07/20

2016年7月10日に臨床研修会月例会(講習会)を開催しました。

今期最後の講義で、基礎科・臨床科合同の1日講習会でした。

[午前講義]

川幡先生による「気血論」の講義がありました。

脈診を行う鍼灸師は補瀉により気血の調整を行っています。
気血の調整が正しく行われたか否かは脈に現れています。
この気血論は気血についての様々な事柄を全体的に知ることが出来ます。

1.気血論概要
2.経絡とは何か
3.先天の気
4.各臓における精気と働き
5.後天の気
6.三焦の気
7.宗気
8.衛気
9.気血の生成と再生

上記の内容を120分かけて講義いたしました。
内容が濃いので一度に理解出来なくても大丈夫です。
ぜひ、臨床研修会にご参加ください。
お待ちしております。


[午後 ベッドサイドティーチング]

森先生が「小児鍼」の講義と実技を行いました。


善木先生が「不妊症」の講義と実技を行いました。

不妊症の定義、背景、原因についての説明、病因・病理・病症、症例について講義がありました。
東洋医学的に考えると、生命の誕生は右腎命門における先天性の精微なる気によって生成された精子と卵子の結合(受精)から始まると考えられます。右腎命門が衰弱してくると、精室や胞に異常を起こし、子宮、卵巣、卵子の発育不全、異常分泌を起こし、不妊の原因になります。このため、右腎命門を強める治療が大切です。

実技は下腹部の置鍼・塩灸、腰の施術を行いました。


ベッドサイドティーチングの後、基礎科・臨床科の受講生をペアにして実技を行いました。
基礎科の受講生は臨床科の受講生の実技を受けて、非常に勉強になったと思います。

来期も是非、頑張ってください。